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資格を3つ取ったが、副収入はゼロ。そんな私が言うのもなんだが、中小企業診断士は独学で受かる。
ただし正確に言うと、「一次は独学で一発、二次は独学で2年かかった」である。この1年の差に、独学のリアルが全部詰まっている。
この記事は、副収入ゼロの中小企業診断士パパ(沖縄在住・4歳と0歳の父)が、実際に使った教材と、勝つために「何を捨てたか」を本音で書いたものだ。
結論:独学で受かる。ただし二次は「捨てる勇気」も必要
先に結論を言う。一次試験は独学で一発合格できた。二次試験は独学で2年目に合格した。
だから「診断士は独学でいけますか?」への私の答えは、「一次はいける。二次は独学の壁がある」である。そしてその壁を越える鍵は、勉強量ではなく「何を捨てるか」の判断だった。順に書いていく。
一次試験:使ったのは「みんなが欲しかったシリーズ」のみ。しかも問題集中心
一次で使った教材は、『みんなが欲しかった!中小企業診断士の教科書』と『同・問題集』のみ。他には手を出していない。
しかも、教科書(参考書)はほぼ流し見。時間を注いだのは問題集の方である。テキストをきれいに読み込んで満足する――あの勉強した気になる時間を、私はほぼ捨てた。
診断士の一次は7科目・マークシート方式。合格ラインは各科目の足切りを回避しつつ全体6割。ここで効くのは、教科書の完全理解ではなく「頻出論点を問題演習で体に覚えさせること」だと分析できる。参考書は辞書、問題集が主戦場。この割り切りが一発合格の最大の要因だったと思う。
正直に言うと、一念発起してから一次試験までに残された時間は半年。
科目合格制もあるし、1年目は3つくらい取れてばいいか。という気持ちで臨んだが、意外にできた。答えが4択である以上、ノー勉でもロジカルに考えたらいけるものも多いし、問題集を回すことで、科目の頻出=科目の要点が見えてくる。センター試験(死語)の感覚に近いものがある。
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二次試験・1年目:ナメて落ちた。財務会計の壁。
ぶっちゃけ、1年目は二次の準備をほとんどしていなかった。一次に受かった勢いで、二次もなんとかなると思っていたのである。(なるわけがない)
残り数ヶ月。できることは限られていた。私が頼ったのは2冊だ。
1冊は『ふぞろいな合格答案』。これは”実際に受かった人の答案”が載っている本で、模範解答集では絶対に分からない「合格答案のリアルな肌感」――つまり、そこまで完璧じゃなくても受かるのか、という現実を教えてくれた。
高い点数が取れている人の解答から逆算した帰納法的アプローチで、このキーワードが入っていれば●点、と言う独自の採点方式は、オフィシャルな解答が公表されない中小企業診断士試験の中で、受験生からは絶対的な信頼を得ているテキストである。
もう1冊は『2次試験合格者の頭の中にあった全知識』。これで各事例の傾向とキーワードを頭に叩き込んだ。「モチベーション向上」は文字数を食うから、「モラル向上」で良いと言うテクニカルな知見をこの本で得ることができた。
4ヶ月の詰め込みで手応えはあった。が、結果は不合格。財務会計(事例IV)の点数が低かったのが致命傷だった。付け焼き刃の傾向対策では、財務会計の壁は越えられなかったのである。
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二次試験・2年目:財務会計を過去問で回し、「投資決定はほぼ捨てた」
2年目は戦略を変えた。1年目に沈んだ財務会計(事例IV)を中心に、ひたすら過去問を回す。ここが2年目のほぼ全てだった。
そして――ここが診断士試験らしいところなのだが――財務会計の中でもNPV(正味現在価値)などの投資決定の論点は、最低限だけ取り組んで、ほぼ捨てた。理由は単純で、投資決定は難易度が高く、投下時間あたりの得点効率が悪いと判断したからだ。限られた時間を、配点が安定して取れる論点に集中させた。
診断士的に言えば、これは「経営資源の選択と集中」そのものである。全論点を完璧に追う青天井の努力より、勝てる領域にリソースを寄せる。皮肉なことに、診断士試験の合格戦略は、診断士が企業に助言する内容と同じだった、と分析できる。
結果を言うと、2年目も本番で投資決定の問題は出た。しかも難しかった。「うわ、出たか」と思ったが、相対評価の試験なので、周りの受験生も同じように取れておらず、致命傷にはならなかった。「取れないところは皆も取れない」という割り切りは、時間との戦いで守る診断士試験では必要だ。
ちなみに、2回目の受験は令和4年試験だったが、投資決定を捨てる代わりに確実に点数を取ることを自らに課していた1問目の経営分析で、まさかのお決まりのパターン(収益性・効率性・安全性)以外である労働生産性が突如現れた。狼狽しながらも、なんとか生産性を書いたことが合格に繋がったと思っている。
独学の壁:二次で1年落ちた私が、講座を否定しない理由
ここまで独学の話をしておいて何だが、二次試験は独学の弱点が最も出る領域だと思っている。
一次はマーク式なので、独学でも○×がはっきりする。ところが二次は記述式で、「自分の答案が何点なのか、自分では分からない」。この採点感覚のズレが、独学者を苦しめる。私は当時、講座を使う気はなく、ふぞろいに全てを委ねていたものの、本当にこのキーワードアプローチを信じて良いのかと自問自答しながら進めていたことを思い出す。
だから、「絶対に独学で」にこだわる必要はないと今は思う。特に二次でつまずいているなら、答案を第三者に添削してもらえる講座の力を借りるのは戦略だ。私は市販書だけで押し切ったが、2年かかった。その1年を短縮できるなら、講座代は十分に元が取れる投資だと分析できる。
🎓 二次の独学に限界を感じたら
独学の最大の弱点は「自分の答案が何点なのか、自分では分からない」こと。答案を第三者に添削してもらえるオンライン講座(スタディング等)は、その弱点をまっすぐ埋めてくれる。私は市販書だけで押し切ったが2年かかった。その1年を短縮できるなら、講座代は十分に元が取れる投資だと思う。
まとめ:独学で受かる。ただし「全部やろうとした人」から落ちていく
結局、私にとって中小企業診断士試験は「捨てる勇気」の試験だった。参考書の読み込みを捨て、投資決定の論点を捨て、そして「独学へのこだわり」も、二次では捨てられる人が受かっていく。
そんなんだから合格後、診断士としての実績がゼロなんだと言われると反論の余地は無いが、私は、まずスタートラインに立つことが大事だと思っており、実績がゼロなのは合格後に自分が動けていないだけである。批判するなら合格後の私を批判してほしい。むしろ合格前の私はめっちゃ褒めてあげてほしい。
批判も賞賛も妻からの叱咤も丸ごと受け入れて、私は前に進む。
よくある質問(FAQ)
Q1. 中小企業診断士は独学で合格できますか?
A. 一次試験は独学で十分合格できます(筆者は一発合格)。二次試験は独学の壁があり、筆者は2年かかりました。二次でつまずくなら講座の併用も選択肢です。
Q2. 一次試験で使った教材は?
A.『みんなが欲しかった!中小企業診断士の教科書』と『問題集』のみです。参考書は流し見、問題集を中心に回しました。
Q3. 二次試験で使った教材は?
A.『ふぞろいな合格答案』と『2次試験合格者の頭の中にあった全知識』の2冊で、合格答案の肌感と傾向・キーワードを頭に入れました。
Q4. 独学が向かない人は?
A. 二次の記述で「自分の答案が何点か分からない」状態が続く人です。答案添削のある講座が近道になります。

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